ピュア・ストレージ・ジャパン SE 部長 の村山です。

今回は、シニアプロダクトマーケティングマネージャー Juan Novella(ジュアン・ノベラ)による記事「CloudSnap でクラウドデータの保護を容易に」をご紹介します。


クラウドデータ保護ソリューション Purity CloudSnap™ は、シンプルな使い勝手で、一般的なソリューションとは一線を画す機能性と性能を提供します。FlashArray™ にバンドルされており、追加費用は発生しません。CloudSnap は、クラウドとの間でインテリジェントで効率的なデータ転送を可能にし、バックアップストレージとしてのクラウドの可能性を最大限に引き出します。さらに、オンプレミスでの高速リカバリにより、厳しい SLA やコンプライアンスポリシーへの対応を支援します。

CloudSnap は、ピュア・ストレージのクラウド戦略における重要な要素として Purity 5.2 から利用可能になります。CloudSnap の最初のバージョンは、AWS へのクラウドバックアップとオンプレミスへのリカバリをサポートします。

CloudSnap によるクラウド保護の概要をご紹介します。

CloudSnap

 

クラウドデータ保護の課題

企業の CIO/CFO にとって、IT コストの削減とクラウドサービスの有効活用は、常に考慮すべき課題です。オンプレミスにおけるインフラの負担軽減、複雑さの解消、従量課金モデルの導入を目指す際には、データの保護が重要なポイントとなります。しかし、従来のクラウドデータ保護への取り組みは、次のような問題を伴います。

  • 複雑さ: IT 部門は、クラウドデータ保護機能を提供するサードパーティ製ツールを自前で評価、展開、学習、保守しなけれならない。
  • 非効率:コンプライアンスや SLA の遵守のためにオンプレミス(またはクラウド内)のデータの高速リストアが必要だが、膨大な時間を要するリストアにより、SLA 未達成、コンプライアンス違反という結果となるおそれがある。
  • 高コスト:一般的なクラウドデータ保護ソリューションでは、ソフトウェアのライセンスやハードウェア(メディアサーバーなど)の追加投資が必要となる。また、クラウドとのデータ転送コストも発生する。

IT 部門に必要なのは、ハイブリッドソリューションを構築する手間をかけずに、オンプレミスでクラウドを活用できることです。CloudSnap は、クラウドによるデータ保護の可能性を最大限に引き出す優れた運用管理性を提供します。

CloudSnap によるクラウドデータ保護

上記の問題を分析したところ、効果的なクラウドデータ保護ソリューションの鍵となるのはポータビリティであることがわかりました。Purity 5.1 で実装されたポータブルスナップショットは、画期的なデータ転送技術により、FlashArray から効率的に移動できます。メタデータをカプセル化して圧縮し、差分変更のみを送信するため、頻繁な更新にも対応できます。

Purity 5.1 では、FlashBlade やサードパーティの NFS デバイスをバックアップ先として、ポータブルスナップショットを利用できるようになりました。Purity 5.2 では AWS S3 にまでターゲットを広げ、簡単で効率的、低コストなクラウドデータ保護を実現します。今回の CloudSnap の最初のリリースでは、クラウドバックアップとクラウドからのオンプレミスリカバリを提供しています。

下記の動画では、CloudSnap のシンプルさと優れた効率性を、シニアテクニカルマーケティングエンジニアのサイード・アミン(Syed Amin)がデモ形式でご紹介しています。

簡単!ビルトインですぐに利用可能

CloudSnap は Purity に組み込まれており、他のソフトウェア、サードパーティ製ツール、ライセンスなどを追加する必要はありません。クラウドデータ保護機能をすぐにご利用いただけます。管理のためのオーバーヘッドの心配もありません。また、Pure1® スナップショットカタログを使えば、S3 上に転送されたものを含む全てのスナップショットの一元管理も可能です。

Pure1 スナップショットカタログでの一覧表示(AWS S3 上のものも含む)
Pure1 スナップショットカタログでの一覧表示(AWS S3 上のものも含む)

CloudSnap を使用することで、アレイ全体または個々のボリュームのバックアップやリストアを簡単に行うことができます。AWS S3 でバケットが作成されたら、S3 バケットをバックアップターゲットとして、FlashArray GUI でスナップショットスケジュールを作成するだけです。クリック数回で、S3 は別のオフロードターゲットとなり、保護グループ(以下、Protection Group)に追加できます。

AWS S3 を Protection Group へのターゲットとして追加
AWS S3 を Protection Group へのターゲットとして追加

自動化ポリシーにより、保存スケジュールを設定することもできます。下記の例では、スナップショットを 4 時間ごとに取得した上で S3 ターゲットに転送し、24 時間保持します。以降 30 日間、スナップショットが 1 日に 1 つ S3 ターゲットに保持されます。

FlashArray GUI のスナップショットポリシー
FlashArray GUI のスナップショットポリシー

リストアのプロセスも非常に簡単です。リカバリするスナップショットと、リカバリ先となるターゲットの FlashArray を選択します。たったそれだけです。また、FlashArray に vSphere Virtual Volumes を統合することで、仮想マシンレベルのバックアップやリストアを実行できます。

スナップショットを選択してリストアを実行
スナップショットを選択してリストアを実行

CloudSnap は、GUI または CLI を介して FlashArray 上でネイティブに管理できます。Pure1 のスナップショットカタログにより、すべてのスナップショットと保存場所(FlashArray、NFS ターゲット、パブリッククラウドなど)を一括表示できます。また、堅牢でオープンな REST API も提供されており、管理者やサードパーティ製データ管理ソフトウェアを利用して FlashArray からクラウドへのスナップショットの移動を管理することも可能です。

高効率!クラウドからオンプレミスへ高速リカバリ

CloudSnap によるデータ転送は、バックアップとリカバリの両方において非常に効率的です。クラウドへのデータ転送では差分変更のみが送信されます。同様に、リカバリが必要な場合は、欠けているブロックのみをクラウドから戻します。これにより、リカバリに要する時間を短縮し、お客様の SLA 達成をサポートします。

低コスト!追加ライセンス不要でデータ転送を最適化

CloudSnap は、効率的でポータブルなスナップショットを使用し、転送には Purity のデータ圧縮技術を利用します。これにより、クラウドストレージの ROI が向上し、ネットワーク帯域幅のコストも最小限に抑えられます。ボリュームの最初のベースラインスナップを S3 にオフロードした後は増分のみが追加されるため、帯域幅の使用量と転送コストを削減できます。

CloudSnap は Evergreen™ サブスクリプションに含まれているため、追加のソフトウェアライセンスは必要ありません。FlashArray 用の Purity 5.2 で簡単に有効にできます。

今後の展望

シンプルなクラウドデータ保護を実現する CloudSnap を Purity 5.2 でお客様に提供できたことを、私たちは大変うれしく思っています。オンプレミスからの移行と Cloud Block Store でのリストアによって、お客様がますます簡単にクラウドを導入できるよう、私たちはイノベーションを続けてまいります。今後は、アーカイブのための他のストレージオプションのサポートや、AWS 以外のクラウドサービスでの利用を可能にすることも予定しています。


村山からのコメント

今回ご紹介した CloudSnap に関してご興味があれば、ぜひ担当の営業 / SE やお付き合いのある販売パートナー様にお知らせください。より具体的にご説明・ご提案させていただきます。お問い合わせページからのご連絡もお待ちしております!

英語版:Effortless Cloud Data Protection with CloudSnap