FlashBlade SE 始めました ー バックアップとリストア

みなさん、こんにちは!FlashBlade SE の城野です。「FlashBlade って何?」がテーマの連載第 3 回は、FlashBlade の用途として世界的に最も多いバックアップとリストアの利用例を通じて、FlashBlade を利用するメリットをご紹介します。

バックアップシステムとしての FlashBlade

前回の記事で、FlashBlade が超並列処理に強いストレージとして設計されたことをご説明しました。FlashBlade の先進的な利用例が AI やビッグデータ解析であることは、他のブログでも取り上げていますが、ストレージ管理者にとって最も身近な利用例は、バックアップではないでしょうか。FlashBlade をバックアップシステムで利用した場合にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。

高速バックアップ / リストア

メリットとしてまず挙げられるのが、高速なバックアップとリストアです。バックアップ / リストアの処理速度は、一般的にはバックアップ元またはリストア先のストレージの性能に依存するところが大きいのですが、FlashBlade では、複数のシステムに対して投入されたジョブを全て並列で実行することができます。並列度が上がれば上がるほど、FlashBlade が得意とするワークロードとなり、処理速度が上がります。

さらに、バックアップソフトウェアによっては、仮想マシンのリカバリ時間を大幅に短縮することが可能になります。

一方、皆様の中には、次のように考えている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

  • リストアは必要ない、バックアップだけで十分
  • バックアップウィンドウになんとか収まる性能を持つストレージやバックアップアプライアンスを導入している、あるいはこれから導入する、それで十分

次の表をご覧ください。Veeam 社発表のプレスリリースを元に作成したものです。FlashBlade のリカバリ時間は、業界平均の 85 分に対し、たったの 2 分です。これは、およそ 14 万ドルものビジネス損失を防ぐことを意味します。

リストアの比較 リストアにかかる平均時間 性能 停止による損失 * コスト削減
Pure FlashBlade 2 分 42.5 倍 1 分あたり $ 1,667 $ 138,277
業界標準 ** 85 分 1 倍 $ 0

*  出典:IDC による可用性の調査(2016 年 10 月) 1 時間あたりの損失 $ 100,000 ÷ 60 = 1 分あたりの損失 $ 1,667
**  出典:CIO 調査に関する Veeam 社のプレスリリース サーバーの停止時間はインシデントごとに平均 85 分間

また、万が一のために多額のコストと時間をかけてバックアップシステムを導入しても、リストアにとてつもなく膨大な時間がかかってしまうという現実があります。EMC Data Domain でのリストア体験に関する記事(図 1)には、6 TB のデータベースのリストアが、24 時間かかって 2 % しか完了しなかったということが記載されています。

従来型バックアップソリューションの問題点
図 1:従来型バックアップソリューションの問題点

リストアができないバックアップの存在意義とはそもそも何でしょうか?今後バックアップシステムを検討する際には、リストアこそが重要なポイントだということをぜひ思い出していただきたいと思います。

Evergreen Storage

次に挙げるメリットは、やはりなんといっても Evergreen Storage です。ピュア・ストレージのユニークなストレージ所有モデル Evergreen Storage は、所有ライフサイクルのあらゆる段階でストレージを最新に保ち、優れた ROI を提供します。

FlashBlade も、もちろん Evergreen Storage です。FlashBlade はコントローラ一体型のブレード形状のため、Free Every Three(3 年ごとにコントローラを無償アップグレード)に相当するプログラムがない点が FlashArray の場合と異なりますが、他の条件は同様です。

Evergreen Storage
図 2:Evergreen Storage

バックアップは、有事に備える保険であるにもかかわらず、バックアップストレージ製品の保守切れ(EOSL)に伴い、新たなバックアップストレージの検討、購入、移行をお客様が負担しなければならないのは、コストと時間の無駄ではないでしょうか。

容量に対して定額の保守料金さえご用意いただければ、FlashBlade をバックアップレポジトリとして使用することで、保守切れの心配がなくなります。容量が不足してきた際にも、空きスロットにブレードを挿入するだけで、設定変更せずに容量を増やすことができます。長期にわたり使用していると、バックアップソフトウェアのアップグレードは必要になりますが、ストレージに関する心配がなくなるだけでも、とても大きなメリットといえます。 

まとめ

FlashBlade は、今回ご紹介したバックアップとリストアだけでなく、AI、分析、VM、コンテナなど、あらゆるデータを区別なく、最適に処理し、ストレージのサイロ化を解消します。

Effortless ー データ保護を容易に
図 3:Effortless ー データ保護を容易に

図 3 の注 – * クラウドオフロード機能は、将来版の Purity にてリリース予定です。

AI や分析はまだこれからというお客様は、まずはバックアップから、あるいは、日中は AI と分析業務、夜間はバックアップといった使い方も可能です。大容量、高密度、省電力の FlashArray と FlashBlade の組み合わせであらゆるワークロードを適切に処理し、データセンターそのものを最適化していくことで、オールフラッシュデータセンターの実現に近づきます。

しかも、今なら、バックアップ用途に限って、FlashBlade が通常のほぼ 2/3 の価格でご購入いただけるキャンペーンをご用意しています。パートナー様によって価格が異なる場合がありますが、3 倍のデータ削減を前提とすると、最小販売価格は 1 GB あたり 150 円弱程度になる見込みです。

このブログをお読みいただいたことが、バックアップシステムの在り方を考えるきっかけになれば幸いです。

参考リンク

FlashBlade SE 始めました 第 1 回

FlashBlade SE 始めました 第 2 回 ー FlashBlade のネットワーク構成