Purity 上で仮想マシンが動く!Purity//Run

Purity と Purity//Run

今回は、FlashArray の オペレーティング環境である Purity の活用方法をご紹介します。

Purity は基本的に、スナップショットやレプリケーションなどのフラッシュストレージを活用するための機能や、重複排除、圧縮、書き込みの最適化など、ストレージサービスを提供するために動作しています。

Purity は、各コントローラ上で動作しています。コントローラのハードウェアには、高性能 CPU や、多くのメモリリソースが搭載されています。これらのリソースを活用する方法の一つが「Purity//Run」と呼ばれる機能です(以前は App Platform という名称でした)。Purity//Run は、コントローラ上にあるこれらリソースを使用して、Purity 上で仮想マシン(VM)を動作させます。

Purity//Run

Purity//Run ではこの仮想マシンのことを「アプリケーション(以下、App)」と呼びます。App を稼働させる際には、Purity//Run の仮想マシンに 4(または 8)CPU と 16 Gb  のメモリが割り当てられます。これらは一般的な仮想マシンと同様に、他の動作領域とは論理的に切り離され、セキュアな状態で動作します。また、App を起動させるためのブートボリュームと、App が使用するデータボリュームが割り当てられます。
※ Purity//Run を動作させる場合には、リソースの関係で最大 10 % の性能低下があります。

可用性という点でも Purity//Run は優れています。App はそれぞれのコントローラ上で動作しており、App 自体がコントローラ間でフェイルオーバーできる仕組みになっています。また、App が使用するデータボリュームにも、当然 FlashArray の優れた重複排除が効果を発揮しますし、スナップショットやレプリケーションなど、FlashArray としての機能も使うことができます。元来 FlashArray が売りにしている高可用性、高機能を、Purity//Run でも生かすことができるのです。

Purity//Run の最低動作要件は以下のとおりです。
※ App により要件が異なる場合があります。

  • Purity 4.10.7 以降であること
  • Remote Assist 接続必須
  • //M20、//X20 以降のモデルのみサポート
  • 複数 App の混在は不可

Purity//Run の有効化、および App のインストールは、ピュア・ストレージのサポートが Remote Assist 経由で実施します。もちろん、このインストール作業も無停止で行います。

現在 Purity//Run で実装されている App は以下のとおりです。

  • Linux App(Docker コンテナが動作可能)
  • Windows File Services(WFS)App
  • Snap to NFS App

WFS と Snap to NFS については別のブログ記事でご紹介します。

無限の可能性を秘めた Purity//Run

Purity 上で仮想マシンが動作するということは、今後、サーバーを必要とせずに、さまざまな機能を FlashArray 単体で動作させられることを意味します。

WFS App を使うことで、実際に FlashArray を Windows ファイルサーバーとして動作させることができます。すなわち、Windows 上のさまざまなアプリケーションを稼働させられる可能性を秘めていることを意味します。
※ 現段階ではファイルサーバーとしての Windows のみがサポート対象です。

また、Windows に限らず、仮想マシン上のアプリケーションで、FlashArray 上のデータの分析・処理を実行できる可能性もあります。

Purity で実装できる機能とは違う次元で FlashArray の可能性を無限にする、Purity//Run の今後にどうぞご期待ください!