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ブログシリーズ「FlashBlade SE 始めました」第 4 回の今回は、FlashBlade の初期設定に必要な情報をまとめてお届けします。

2018 年の夏以降、FlashBlade を検証したいというお問い合わせが増えてきました。その都度、設定情報をお伝えしてきましたが、すぐにご案内できるように、ブログ記事として公開したいと思います。

FlashBlade の設置諸元

FlashBlade の概要

図 1:FlashBlade の概要

図 1 の詳細の他、電源については 200 V を推奨しています。

ブレードの種類と枚数によっては、100 V 電源もサポートできる可能性があります。100 V 電源での設置をご希望の場合は、お問い合わせください。

FlashBlade のネットワーク要件

  • FlashBlade および FlashBlade を接続するスイッチは、アクティブ / アクティブポートチャネル構成です。
  • FlashBlade 側は、次の LAG 構成が可能です。
    • Single LAG, 16x10GbE
    • Single LAG, 4x40GbE
    • Double LAG, 1x10GbE for admin(ETH1.1)+ 12x10GbE(ETH2 + ETH3 + ETH4)
    • Double LAG, 1x10GbE for admin(ETH1.1)+ 3x40GbE(ETH2 + ETH3 + ETH4)
    • Double LAG, 1x40GbE for admin(ETH1)+ 3x40GbE(ETH2 + ETH3 + ETH4)
    • Double LAG, 8x10GbE(ETH1 + ETH3)+ 8x10GbE(ETH2 + ETH4)
    • Double LAG, 2x40GbE(ETH1 + ETH3)+ 2x40GbE(ETH2 + ETH4)
    • Quad LAG, 4x10GbE x(ETH1, ETH2, ETH3, ETH4)
    • Quad LAG, 1x40GbE x(ETH1, ETH2, ETH3, ETH4)
    • Quad LAG, 1x10GbE for admin(ETH1.1)+ 4x10GbE x(ETH2, ETH3, ETH4)
    • Quad LAG, 1x10GbE for admin(ETH1.1)+ 1x40GbE x(ETH2, ETH3, ETH4)
  • Single LAG 構成では、Access mode(Untagged)をサポートしています。
  • Single LAG 構成でない場合、すなわち複数 LAG 構成では、Trunk mode(Tagged)のみをサポートしています。
  • Spanning Tree Protocol(STP)は不要です。
  • スイッチへの接続には、最長 3 メートルの DAC ケ ーブル、または、最長 100 メートルまでの MTP / MPO ファイバーケーブルが必要です。
FlashBlade のネットワーク構成

図 2:FlashBlade のネットワーク構成

FlashBlade のネットワーク設定

FlashBladeを設置するにあたり、必要な設定項目を図 3 に示します。

FlashBlade のネットワーク設定

図 3:FlashBlade のネットワーク設定

管理ネットワーク

管理ネットワークは、FlashBlade の管理 GUI や CLI を提供するために必要なネットワーク情報です。NFS や SMB を構成する際にオプションで必要となる LDAP との通信も、管理ネットワークでやり取りします。

データネットワーク

FlashBlade では、NFS や SMB などのファイルシステムを提供する IP アドレスを最大 32 個まで設定することができます。既存の管理ネットワークに作成しても良いですし、新たに作成したサブネット(VLAN)に作成することも可能です。ネットワークの仮想化で実装していますので、物理的なネットワーク構成の変更は必要ありません。

Pure1

Pure1 には、定期的に FlashBlade のログをピュア・ストレージに送付する「PhoneHome」と、お客様側で機能を有効化していただくことでピュア・ストレージのサポートエンジニアがリモートから FlashBlade の管理 OS にログインすることが可能になる「RemoteAssist」という 2 つの機能があります。これらの機能を使用するには、管理ネットワークポート(vir0,fm1.admin,fm2.admin)から 52.40.255.224/27(*.cloud-support.purestorage.com)への https(TCP / 443)アウトバウンド通信が許可されている必要があります。
※プロキシ経由でも可能です。

その他の注意事項

  • FlashBlade を接続する Top-of-Rack スイッチの帯域幅に気をつけてください。
  • FlashBlade とクライアント間の Hop 数に気をつけてください。
  • FlashBlade を接続するネットワークに単一障害点箇所ができないように気をつけてください。
  • FlashBlade を直接コアスイッチに接続することで最大性能を発揮できる可能性があります。

それでは、また次回。

シリーズ「FlashBlade SE 始めました」

第 1 回 FlashBlade SE 始めました

第 2 回 FlashBlade のネットワーク構成

第 3 回 バックアップとリストア