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オールフラッシュストレージはかつて、高速な I/O を提供する一方で GB 単価が高かったことから、コストをかけてでも極めて高い I/O 性能を必要とするデータベース環境で使用されるのが一般的でした。しかし近年では、フラッシュデバイス自体の GB 単価が低下していることと、オールフラッシュストレージが実装するインラインでのデータ削減機能を利用することにより、SAS HDD 並の GB 単価の実現が可能となっています。GB 単価が同等であれば、フラッシュデバイスは、SAS HDD と比較して、I/O 性能が高く、故障率が圧倒的に低く、リビルド処理が高速であるなど多くメリットがあり、運用管理のコスト削減も期待できます。このことにより、極めて高い I/O 性能が必要でなくても、SAS HDD の代替としてオールフラッシュストレージを選択するケースが増えてきています。

その結果、昨今では、データベース環境で使用するストレージの最有力選択肢として、オールフラッシュストレージが挙げられるようになりました。ピュア・ストレージでは、数年前からデータベース環境の導入事例が飛躍的に増えており、約 2 年前の 2015 年時点で、サーバー仮想化(VSI)とデスクトップ仮想化(VDI)を凌ぐ 44% に達しました(図 1)。仮想環境への導入実績の割合が多いオールフラッシュおよびハイブリッドストレージはいくつかありますが、性能とコストはもちろん、ミッションクリティカル性が極めて高いデータベース環境で求められる可用性(保守時、障害発生時においてもサービスへの影響なし)を実現できるオールフラッシュストレージは、他にほとんど存在しません。

図 1 – ピュアストレージ導入実績(割合)

データベース環境における Pure Storage FlashArray の優位性は、公正かつ中立な第三者機関のレポートでも証明されています。例えば、ガートナー社では、4 年前からオールフラッシュストレージにおける「Magic Quadrant」を発表しており、ピュア・ストレージは 4 年連続で最も高い位置に位置付けられています(図 2)。

図 2 – ガートナー社「Gartner 2017 Magic Quadrant for Solid-State Arrays」

さらに、ガートナー社の「Gartner Critical Capabilities 2016」も見てみましょう(図 3)。このレポートは、各社のオールフラッシュストレージを用途別にスコア付けしたものです。データベース環境(Online Transaction Processing)において、Pure Storage FlasyArray は最も高い評価を受けています。

図 3 – ガートナー社「Gartner Critical Capabilities 2016」

本ブログシリーズでは、Pure Storage FlashArray がデータベース環境で人気の理由とその優位性を、性能、コスト、運用管理といった面から、検証結果を交えてご説明してまいります。