はじめてのPure ― Evergreen Storage のご紹介

今回は、ピュア・ストレージに馴染みのない方を対象に、ピュア・ストレージをご紹介いたします。


はじめての Pure

今回は、新米ピューリタン(Puritan:社員のことを社内ではこう呼んでいます)の私が、ピュア・ストレージに馴染みのない方を対象にピュア・ストレージのご紹介をいたします。

ピュア・ストレージは、ストレージに対する先入観を持たない自由な発想を求めて、2009 年にシリコンバレーのマウンテンビューで設立されました。エンジニアは敢えてストレージの知識がある者を採用せず、ベリタス、グーグルやフェイスブックでソフトウェア開発をしていた人々が中心となって、設立から 3 年の年月を製品の開発に費やしました。

FlashArray の製品コンセプトは、簡単で便利なストレージを手頃な価格で提供したいとの視点で、ゼロから見直し、真にストレージに希求されているものを再定義して世に出そうと作り上げたものです。コンピュータシステムにおけるストレージは、20 年以上ほぼ同じ要素技術が改良されながら利用されており、革新的な技術での抜本的な見直しは行なわれてきませんでした。これに対し、ストレージをデータの置き場として考え、もっと異なる視点で、専門知識がない初心者でも使えるような使い易いものに再発明できないかと果敢に挑んだのが、この製品です。ピュア・ストレージの製品には、スペックや機能の追求ばかりではなく、「ストレージはこうありたい!」という想いが詰まっています。

私自身も、ピュア・ストレージ入社前はストレージの専門家だったわけではありませんでした。「はじめての Pure」ではそんな私が共感したピュア・ストレージの特長を紹介してまいります。

Evergreen Storage ってなに?

ストレージ製品は、導入した後に製品のサポート終了期間が近づくと新しいモデルにデータを移行し、買い替えをするのが一般的です。いっぽう、ピュア・ストレージが提案する Evergreen Storage 所有モデルは、サポートを継続している限り、常に最新のテクノロジーと機能を、サービス停止を伴わずに、リプレース、アップグレードをしながら永続的に使い続けていただく仕組みです。買い替えをすることなく、定期的にテクノロジーのリフレッシュができるこの仕組みは、ハードウェアでありながら、ソフトウェアやクラウドと同じような所有モデルを実現した画期的なものです。

具体的な特長は以下のとおりです。

  • 導入作業は初回のみ
  • 無停止で最新環境へいつでもアップグレード
  • 老朽化更改が不要
  • リプレース不要 → データ移行も不要

コントローラが冗長化されており、ホットスワップで交換可能なため、異なるアーキテクチャへのアップグレードであっても、差異をOE(Operating Environment:オペレーティング環境)で吸収させることで無停止で行っていただけます。

本当に永久保証なの?

前述の Evergreen Storage は、サポート契約を継続している期間に以下のサービスを提供します。

  • 3 年ごとのコントローラアップグレード
  • 故障が疑われるハードウェアを予防交換
  • 保守サポート価格の維持(為替以外の条件で当初契約時の価格を上回らない)

利用年数が経過するにしたがって、データ移行のコストやリスク、そして買い替えのコストを押さえつつ、パフォーマンスや機能の向上といった利点を享受できるという特長があります。保守契約を継続することにより、投資したものを無駄なく永く使っていただく。これがピュア・ストレージの提唱する「永久保証」のモデルです。

Evergreen Storage導入効果の具体例として、ソニーネットワークコミュニケーションズ様における導入事例をご紹介します。

https://www.purestorage.com/jp/customers/sony_network.html

※上記ページおよび導入事例の本文中に「Forever Flash」という記載がありますが、これは Evergreen Storage の旧名称であり、内容は同一のものです。

ピュア・ストレージの日本法人設立から 5 年が経過した今、上記の事例以外にも、当初導入されたお客さまから順に Evergreen Storage による機器の交換が始まっています。

多くのお客様の環境では、日々の運用管理や、定期的に訪れるシステムリプレースに莫大なコストとリソースがかかり、お客様本来の業務に戦略的にアプローチするITとしての取り組みまではなかなか手が回らないのが実情ではないでしょうか。ピュア・ストレージは、運用の負荷やリスク、およびコストを軽減することで、お客様が業務革新に注力することを可能にする、「あるべき姿の IT」の実現のため、継続的に支援してまいります。

次回の「はじめての Pure」では、ピュア・ストレージ製品上で稼働するOEである「Purity」についてご紹介する予定です。お楽しみに。