コンバージドインフラストラクチャ(CI)とは?
コンバージドインフラストラクチャ(Converged Infrastructure: CI)は、日本では「垂直統合インフラ」とも呼ばれ、メーカーやベンダーによる検証済みの構成によって組み上げられた製品を意味します。2010 年代に入り、サーバー/ストレージのメーカーや、ミドルウェア/データベースのメーカーなどから CI 製品が販売されるようになりました。
CI 製品における代表的なメリットには「導入・構築期間の短縮」が挙げられます。
IT プロジェクトでは一般的に、システムやサービスのデザイン、大まかな負荷および処理量を仮定し、その負荷や処理量、および成長予測を満たすサーバー(コンピューティング)、ストレージ、ネットワークを選定し、さらにその組み合わせで動作させるためのベストな設定値を確認し、それに沿ってシステムを構築、加えて各コンポーネントのメーカーの保守ポリシーに合わせた運用体制を構築する必要がありました。
これに対し、CI 製品では、動作や設定値などがメーカーによって事前検証され、パッケージ化されてお客様の元に提供・導入されます。したがって、導入や構築の期間を大幅に短縮することができます。
お客様は、CI 上で実行するサービス自体の開発や改善にこれまで以上に時間をかけることが可能となる、すなわち、「生産性の向上」というメリットも享受できます。
FlashStack™ とは?
FlashStack とは、Pure Storage FlashArray と Cisco UCS を組み合わせたうえで、Cisco Validated Design(CVD)として、ピュア・ストレージとシスコ社によるテストおよび検証済みの「オールフラッシュコンバージドインフラストラクチャ」です。
FlashStack には 5 つの特徴があります。
- ピュア・ストレージのテスト・検証済み、オールフラッシュによる CI ソリューション
- ピュア・ストレージのパートナー企業による一貫した設計、導入、サポートの提供
- ピュア・ストレージ、シスコ社、VMWare が提供する各コンポーネントのベストな組み合わせ
- データセンターの重要なワークロードに対応する包括的なソリューション
- お客様のニーズに合わせて拡張可能なモジュール型、スケーラブルな設計
さらに、他の CI 製品と大きな違いを生み出しているのが、Cisco UCS のハイパフォーマンスネットワーキングやユニファイドファブリックといった特徴もさることながら、Pure Storage FlashArray が可能にする「オールフラッシュコンバージドインフラストラクチャ」であることです。
また、シスコ社とピュア・ストレージよる FlashStack についての対談記事が @IT に公開されておりますので、こちらも併せてご一読ください。
パブリッククラウド、HCI だけではビジネスで勝てない理由:「超高速」プライベートクラウドを簡単・手軽に構築・運用する方法
次回以降は、FlashStack の特徴や機能をより詳しくご紹介したい思います。