アライアスは、「問題を見つけると、直したくなる」と言います。古くなったヘアドライアーでも、壊れたラップトップでも、ネットワークのエラーでも、何か問題があれば、その場しのぎの対応で済ませることはできません。「自分はこの程度でいいやと満足したくありません。常に望みを持って、学び、成長したいと考えています。」(アライアス談)
アライアスは 7 人兄弟姉妹の長兄として育ち、現在はサンフランシスコのサンセット地区に住んでいます。余暇には地元の総合格闘技ジムでボクシングや柔術のクラスに通ったり、近くのビーチを散策したりしています。「オーシャン・ビーチまでは 6 ブロック、ゴールデン・ゲート・パークまでは 5 ブロックほどなので、週末にはよく出かけます。」
高いモチベーションと技能を持つアライアスですが、ピュアに入社するまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。カリフォルニア州サンノゼ市のあまり治安のよくない地区で育ったアライアスは、職業という意味では、IT やコンピュータとはそもそも無縁でした。大学をドロップアウトして、やりがいを感じられないサービス業に就いて 2 年が経った頃、気がつけば新型コロナウイルス感染拡大の影響でレイオフされていました。
「その頃は祖父母といっしょに暮らしていて、自分が何をやりたいのかもわからない状態でした。気になるのは次の給料だけで、将来のことは考えていませんでした。」(アライアス談)
友人がアライアスに Year Up プログラムを紹介したのはこの頃でした。Pure Good Foundation のパートナーでもある Year Up は、技能教育やインターンシップを通して、機会に恵まれない学生に能力開発プログラムを提供しています。
Year Up で、アライアスは、互いを高めあい、共通の目標に向かって協力するコミュニティの力を実感しました。「Year Up の参加者は、一艘の船に乗った運命共同体でした。参加者の誰もが、大学に行けないような苦しい境遇をかつて経験していました。」アライアスは、弟や妹たちの手本になろうというモチベーションに加えて、仲間がものごとを最後までやり遂げるのを近くで見ることで、自分もさらに努力しようと思えるようになりました。
Year Up から Pure へ
2021 年 2 月、アライアスは Pure Good Foundation を通じてピュア・ストレージでのインターンシップ・プログラムに参加しました。Year Up トレーニング・プログラムのブートキャンプ・フェーズを終了してまもなくのことです。同年 8 月には、ピュア・ストレージの IT サポート技術者としてフルタイムで採用されました。
とはいえ、業務に慣れるのは容易ではありませんでした。当時は、パンデミックによる在宅勤務の増大に伴い技術的な課題が多く発生していたため、アライアスのオンボーディングはなかなかスムーズには行きませんでした。「当時はとても未熟でした。辞めたいと思ったことは何度もありました。ラップトップの電源を落として、そのまま帰ってしまいたいと思いました。そんなとき、メンターやマネージャーは私を優しく受け入れ、アドバイスをくれました。おかげで仕事のコツがつかめるようになりました。」
アライアスは、オペレーティング・システム、エンドポイント、内蔵のハードウェアなど、ピュアのフロントエンド IT のサポートを主に担当し、さらに、システム管理者やネットワーク・エンジニアへのステップアップをめざして、ネットワーク技術や Python などのプログラミング言語の勉強も進めています。
新しいチャンスを追求するアライアスの姿勢は、彼自身の考え方の根本的な変化を反映しています。自分の人生に何かが起こるのを待つのではなく、何かを起こすために行動する。常に新たなチャレンジに取り組み、自らの素質と努力によって未来を変える。アライアスは、自身をそのような人間だと考えています。Year Up プログラムの日々からピュアでの初年度を振り返り、アライアスは次のように言います。「私の話し方と自己表現の仕方が変わり、その結果、人生が大きく変わりました。」
アライアスは今や、自らの経験をもとに他者のよき相談相手になっています。このことは、奉仕活動の力の大きさを示しているといえます。Pure Good Foundation が Year Up を支援し、Year Up のメンターがボランティアでアライアスたちの相談相手となり、アライアスが、自分に続く若者を支援する立場にあります。アライアスは現在、友人の弟や妹にやる気を持たせることに大きな魅力を感じています。「彼らが仕事を辞めたいと思ったとき、これ以上続けたくないと思ったときには、手を差し延べて、今は辛くても努力は必ず報われるよと言ってあげます。」
アライアスは成長と能力開発に対する強いコミットメントを持っています。その能力をどこでどう活かすかにかかわらず、IT の世界で今後も成長し続けていくことを私たちは確信しています。
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