はじめに
ピュア・ストレージの製品上には、オペレーティング環境ソフトウェアが存在します。FlashArray のソフトウェアを Purity//FA、FlashBlade のソフトウェアを Purity//FB と命名しています。
これらのソフトウェアの開発が進むことで、新たな機能が搭載されていきます。Purity//FA のメジャーバージョンが 4 から 5 になったときも、多くの機能が追加されました。それに伴い、「どのバージョンでどの機能が使えるの?」というご質問をいただく機会も増えました。今回は、Purity//FA のバージョンごとに、使用できる機能をまとめてみました。
Purity//FA 5.0.x
Purity//FA 5 の初版として開発された 5.0 では、以下の変更と機能が実装されました。Purity//FA 5.0 未満のバージョンにあった機能は、5.0 以降も利用可能です。
- Web UI のデザイン変更
- ActiveCluster
- VVol
- Always-On QoS
Web UI のデザイン変更
Pure1 や Purity//FB の Web UI とデザインを統一するために、Purity//FA の Web UI も、図 1 から図 2 のように変更されました。
Purity//FA 5.1.x
このブログを執筆時点で最新版である Purity//FA 5.1 では、以下の機能が実装されました。
- SMTP 認証サポート
- ローカルアカウント管理
- ホスト割当 OS タイプ設定
- Snap to NFS
SMTP 認証サポート
SMTP アラート通知機能において、リレーサーバーの SMTP 認証をサポートしました。Web UI 上の「Settings」に表示される「Alert Routing」で認証情報を登録することにより、リレーホストにおける SMTP 認証を利用したメール通知が可能になります。
ローカルアカウント管理
Purity 5.1 未満のバージョンでは、アレイへの Web UI 接続、CLI / API 接続におけるローカルアカウントは「pureuser」のみで管理していました。5.1 以降では、複数ユーザーでの管理ができるようになりました。
アカウントの権限は、次の 3 種類から選択可能です。
- Array Admin :全ての操作が可能
- Storage Admin:メニューの操作、およびアラート通知設定が可能
- Read-Only :表示のみで変更操作不可
ホスト割当 OS タイプ設定
ホストの詳細設定項目に、「Personality」が追加されました。OS タイプごとに定義設定が必要な環境の場合は、各ホストの設定画面から OS タイプを指定してください。
- AIX:AIX ホストに接続しているボリュームに、QoS Limit(QoSV2)機能を有効化している場合
- ESXi:ESXi ホスト接続環境において ActiveCluster を構成し、255 を超過する LUN ID を利用する場合
- Hitachi VSP:Hitachi VSP 接続環境において、255 を超過する LUN ID を利用する場合
- HP-UX:HP-UX ホストに接続しているボリュームに、QoS Limit(QoSV2)機能を有効化している場合
- Oracle VM Server:Oracle VM Server 接続環境において、255 を超過する LUN ID を利用する場合
- Solaris:Solaris ホストに接続しているボリュームに、QoS Limit(QoSV2)機能を有効化している場合
- VMS:OpenVMS ホストに接続しているボリュームに、QoS Limit(QoSV2)機能を有効化している場合
まとめ
Purity は、これからも既存機能を強化しながら新機能を搭載し、進化を続けていきます。またブログでもご紹介する予定です。